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製作実績の掲載。

先週末に WORKSへ「SN Design Architects office-sign」の製作実績を掲載しました。
詳細の画像を是非、製作実績ページでご覧下さい。
SN Design Architects office-sign-12


さて、サイン看板ネタでどこまでも引っ張ります。笑
ブログでは、制作秘話を綴りたいと思います。

弊社サイン看板は、溶融亜鉛メッキという防錆処理を施しています。
鉄板をドロドロに溶かした亜鉛槽に浸けて、表面に亜鉛の合金層を形成するのですが、このままだと銀色のギラギラ状態です。

このギラギラ状態にひと手間加える処理、「リン酸塩処理」を行っています。
リン酸塩処理によって黒色化させ、メッキの結晶模様が浮かび上がるという面白い仕上げです。
二つとない結晶模様が作られるので素材感を楽しめます。

と  こ  ろ  が..
結晶模様は、ほぼ運任せ。 と言っても過言ではないのです。
最終的にサイン看板は非常に上手く出来ましたが、これは処理メーカーさんと半年以上に及ぶ試行錯誤の結果であります。
これに至るまで、3枚の鉄くずをつくることになったのです。泣
その内の2枚をさらけ出します。

一枚目。
SNDA-sign-1
結晶模様がやたらと細かい上に、上手く出ていない所も。(メッキ焼けが生じた)
黒色化も微妙で、濃さ的にもイマイチでした。
どうしても、妥協できず..再チャレンジ。

二枚目。
鉄板加工中に傷が付き、やむなく破棄。

三枚目。
SNDA-sign-2
黒色化はイイ感じですが、結晶模様(スパングル)が殆ど見えません。

二枚の比較。
SNDA-sign-3
(右側)よく見ると模様自体は存在しているのですが..微妙..
非常に悩みましたが、やっぱり妥協できず..再々々チャレンジ。

三枚の比較。
SNDA-sign-4
トライ&エラーの繰り返しでした。
メッキ工程の再確認、温度の状態管理、リン酸塩処理前表面処理の見直しなど。
千葉にあるメーカーさんは遠方から何度もお越し頂きました。
鉄板一枚如きに真剣に向き合って頂き、最終的にはパーフェクトなものを。
感謝です。

今後は、メーカーさんと培ったこのノウハウを持って 確かな品質の元、
お施主様へご提供出来ればと思います!

これにて一件落着。笑

佐野

Posted on
Mar 07, 2016 at 7:00 PM
Category
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Author
sano

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