街との接続
瀬戸新屋の家
本計画は、静岡県藤枝市内の閑静な住宅地に計画した夫婦二人の住まいです。建築主は、緑豊かな庭と開放的な繋がりを持つ住宅を希望していました。
敷地は、南側道路面よりも約1.3m程度小高い地盤面となっており横並びの隣接地も同様の状況です。近隣住宅は、土留め壁を設け道路レベルへ駐車スペースを確保し、一段上がった地盤面へ住居を建てて幾分の庭を設けるという形になっており基壇の性質上街とは切り離されていて、閉鎖的な印象を受けました。
近隣と同様に駐車スペースと基壇構造、アプローチ及び建物を単体としてレイアウトした場合、建築主の希望を意味する開放的な繋がりを確保することが難しいと感じました。そこで、アプローチや駐車スペースは全て庭の一部と捉え、土留め壁の様な基壇構造はあえて設けず地盤を開放したかのような緩やかな傾斜とすることで、街との接続を試みることとしました。
Detail
名称 | 瀬戸新屋の家 |
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用途 | 住宅系建築 |
所在地 | 静岡県藤枝市内 |
工期 | 2020年5月 |
建築面積 | 85.08㎡ |
延床面積 | 108.83㎡ |
階数 | 2階建て |
構造 | 木造軸組構法 |
撮影者 | 中川 敦玲 |