感覚する構造。
先日、品川にある建築倉庫(旧建築倉庫ミュージアム)へ久しぶりに訪問しました。建築倉庫は建築模型に特化した展示を行っている施設です。
今回は企画展の「感覚する構造」力の流れをデザインする建築構造の世界を観覧してきました。力の流れとは、つまり重力からどのような支えによって建築が成り立っているのかということ。完成形の姿ではなく、構造的な部分のみを抜き出して直感的にその仕組みが分かる様な模型が集められていてとても面白かったです。歴史的なものから著名な現代建築、現在施工中のものまで興味深かったです。
木造や鉄骨造など骨組みの構造は、つくりたい形(空間や間取り)を成り立たせるためものになっていることが多いですが、私は建築の形が構造と一体というか、構造的に合理的な形とつくりたい空間を一致させる解き方に興味があります。この企画展ではその考え方をより明確にするためのヒントが得られるのではと思いました。
せんだいメディアテーク。(右側の白模型)
ソチミルコのレストラン。左の画像が見切れていますがガウディによるカテナリー曲線(紐の両端を持ってたらした曲線)による構造など、とても面白い。
パンテオン。
フィレンツェ新駅(コンペ案)。
あなぶきアリーナ香川(香川県立アリーナ)。
多摩美術大学図書館。
国立代々木競技場。
浄土寺浄土堂。
錦帯橋。
2月25日までのこの企画展は「前期展」となっていて、4月26日からは「後期展」が予定されているようです。機会があればそちらも観覧が出来ると良いなと思います。
佐野