ランドさん。
先週末、ランドデザインさんが設計監理を手掛けられた はらっぱ保育園さんの内覧会へお邪魔してきました。
工事段階から聞いていた噂通り、期待を裏切らない面白い園舎でした。
外観を見ても分かる様に園舎がいくつかに分かれているという、分棟型の構成。
各建物から大きく出した庇の重なりによって半屋外空間になっています。
ここはエントランスにあたる部分のデッキです。
右側が保育室棟、左側が職員室棟、左側奥が厨房棟、突き当り奥が遊戯室棟という4つの建物からなる園舎。
その隙間の殆どを庇で覆っているというので驚きです。
これで、部屋を移動するときに傘を差さずにすみますね!
しかし、なぜ分棟にしたのだろう・・?
単に面白そうだから! ..ではありません。笑
お聞きしてみました。
木造建築の場合、一定の大きさになると建築基準法や消防法の関係で防火上の制限が色々課せられます。
制限が加わると建設コストにも大きく影響してきますから、
建物を分けて面積を分散し極力制限を受けにくいものへする為 ..とのことです。
(詳細は、行政との協議によります)
庇があると言っても通常の廊下とはやはり違うので、運営上の問題も色々あるかと思います。
給食の配膳も一度外を通ったり、雨風の強い日などは濡れることも。
経験したことのないことは、不安ですし怖いと感じることもあります。
きっと様々な議論を交わしここに至っているのだと思います。
この大胆な計画に挑戦し実現したお施主様と設計者に感服です。
やっぱり “誰がつくっても同じもの” ではなく千差万別、個性が出ていた方が面白いですね!
勉強になりました!
佐野