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公共建築。

またまた住宅以外のお仕事で、浜松市福祉交流センターの短期5ヶ年改修の設計です。
公共建築のお仕事になります。
関係者の顔合わせという事で施設内の状況確認です。

ここの施設は弊社から車で5分と近い上に、私の子どもが通っている保育園の発表会などで日常的に利用しております。
小会議室を借りて建築士の試験勉強をしたことも.. 私の思い出の場所でもあります。笑
fukushibunkahall-2
5層吹抜けの交歓の広場。巨大なパイプオルガンがシンボルです。
外壁・内壁共に全面タイル張りという今見るととてもバブリーな建築です。
タイルはラスタータイルという最近は見かけることのない仕上げも時代を感じます。
(ラスタータイルとは金属の釉薬をタイルに焼き付け独特な光沢のあるもの)

ここは600席の大ホール。
fukushibunkahall-1
ぞろぞろと皆で移動。
竣工後30年以上経つ建築なので雨漏りや劣化が至る所で起きているのですが、
建物に欠陥があるからではなく、ある程度の年数がたてばどんなものも朽ちていきます。
建物を持たせるためには、短・中・長期的に計画立ててメンテナンスしていくことが大事なんですね。

屋上部分。
今回は、外装や防水の改修工事がメインとなっているのですが、屋上には色々な設備がありまして..
fukushibunkahall-3
これは、太陽熱集熱器、太陽光発電ではありませんよー。笑
温水を作るものですが、既に使用されていなく全て撤去!
屋上の防水をやり替える為には邪魔なものは一旦どけなければなりません。

こちらも撤去するものの一部。(右側のそそり立つ壁)
fukushibunkahall-4
設計の仕様書には屋上の「目隠しフェンス撤去」と軽く書かれていたのですが、フェンスと言うより盛大な壁..
この目隠しフェンスの向こう側には、数々の設備機器や配管が所狭しと設置されております。
それらを撤去したり一時的にどけたりして屋上防水を施工するんですね。
しかも施設は使いながら.. これは仮設計画もなかなか大変そうです.. 汗

今回の設計は、新築で提案やアイディアを要する部類ではありませんが、
市民が利用する施設に関われることは、社会貢献と言う意味でとてもやりがいのある業務に感じています。
子ども達へ「お父さん達が設計したんだよ」と自慢できますし!(かなり盛った表現ですが 笑)

また住宅物件を手掛ける一方、公共物件の仕事を定期的に取り組むことは自らの戒めになり、
変わりゆく国・県・市の仕様を常に知ることで技術の向上に必ず役立つと思っています。
技術の向上は、住宅建築へフィードバック出来ることが期待できますし、
逆に住宅建築の経験を公共建築へ活かすことも考えられます。
その第一歩の踏み出しです!
(泥沼で無い事を祈ります 笑)

佐野

Posted on
May 23, 2016 at 5:00 PM
Category
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Author
sano

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