9月号。
独立前に勤めていた事務所時代の先輩である渡辺さん(渡辺隆建築設計事務所)が、この度 新建築9月号と住宅特集9月号に掲載されました。
身近な先輩がこの様に活躍されて後輩としてもとても喜ばしいです。
一般建築と住宅建築が同時に掲載される事は中々有りません。
作品は、地方で当たり前の様に行われている入札方式で受注された公共のコミュニティセンターとお茶農家さんの仕事場兼用住宅。
発注者、設計者、施工者の全てにおいて地元を拠点としている方々による建築です。
公共建築も住宅建築もフラットに取り組まれる渡辺さん姿勢は、もしかしたらとてもレアなタイプなのかもしれません。
それは建築だけでなく、人付き合いも同じで誰に対してもオープンで陰を持たない方です。
ゆえに多くの方に慕われております。
私もそのうちの一人です。
渡辺さんとは、独立前の事務所で先輩後輩の関係でした。
入所当時、右も左も分からぬ私に建築の面白さや楽しさを教えてくれました。
公共建築や事務所建築や福祉施設や工場などを手掛けていた事務所だったのですが、中にはデザインや意匠の要素が必要ない案件もありました。
そんな案件であってもどこかに楽しさを見出し、いつも楽しく仕事をしていた渡辺さん。
(単に書類作成であってもまるで印刷会社が作った製品のようなクオリティを作って納品したり)
これまでの人生で最も影響を受けた人の一人であろうかと思います。
事務所を退所し独立という道を選んだことも、その様な姿を見て来たからかもしれません。
渡辺さんと出会っていなければ今の自分は居ないと言えますね。
今回この活躍を目の当たりにし、今後も更に飛躍する姿を想像しつつ、後輩としても負けぬように頑張らねば!と強く感じました。
佐野