ニオイ。
某工場の現場は鉄骨建て方が終わると、追いかけて張り込んでいた外壁が直ぐにやってきました。
外壁が張られると一気に建物のヴォリュームが出てきますね。
毎回ほぼ同じ位置で撮影していますが、もう入りきらなくなりました。
しかし、住宅の現場と、工場の現場でのギャップが大きく若干戸惑ってしまいます。笑
ここでは住宅のミリ単位の感覚から、瞬時に大きなスケール感で捉えなければいけません。
勿論大きな規模の現場であってもミリ単位の精度で詰めは行うのですが、扱う材料の大きさや重量が大きくなれば誤差も大きくなります。
大工さんが人力で外壁の板張りをするのと、5mの成形コンクリート版を何十トンレッカーで吊って張っていくのでは、全然違いますから。
そんなギャップは、現場を見回るうちに段々と勘を取り戻してくるのですが、一番効くのは現場の匂いですね。
金属の焦げた様な匂い、決して木の香りなどしません。
デッキプレートの溶接臭、軽量鉄骨の加工臭、錆止め塗料臭、決していい匂いではないのですが、私はこれがたまらなく好きです。
現場に来たーという感覚、職業病かもしれませんね..
佐野