屋根葺き。
高岡の家は、先日屋根工事を行いました。
長さ約10mのガルバリウム鋼板をハゼ締めしているところです。
ハゼ締めとは、二枚の板金を重ねて折り込む事です。
同じ縦葺き屋根でも勘合式という成形された形にハメ込むタイプもあります。
勘合式の方が施工性は良いですし、出来上がりも恐らく綺麗だと思います。
しかし私は、あまり採用しないんですね。
綺麗すぎて、いかにも工業製品という気がしてしまいます。
(悪い意味ではありません、組み合わせる他仕上げのバランスによると思います)
だからと言って醜いものが良いという訳ではなく、ハゼ締めの様に人の手で造られた感が好きなんです。
全てが機械で綺麗造ったものではなく、部分的でも「人の手で造られた」と感じられる建築にしたいと考えています。
その為か、何処の現場でも職人さんにはご迷惑をお掛けしてしまいます。
だからこそ敬意払う事、熱意を伝えることが大事だと思いますし、部分部分が建築となった時に関わった皆さんが納得して頂けるように設計者は努めなければいけないと思います。
偉そうなことを言って、技術も知識もまだまだ未熟者です。
謙虚な姿勢を忘れないように心掛けなければいけませんね。
佐野