世界遺産センター。
先週仕事始めを迎えましたが、3連休が終わり本日より本格的に業務開始です。
盆・正月は、妻の実家である御殿場市へ帰省するわけですが、そこを拠点にどこかへ出かけるのが通例となっております。
昨年は すみだ北斎美術館、今年は 静岡県富士山世界遺産センターへ行ってまいりました。
設計は、建築家の坂茂さん。
特徴なのは何といっても木格子で造られた逆さ富士形の建物と水盤に映し出される富士山の姿です。
逆さ富士の内部は、この様に幾つかの展示ゾーンが螺旋スロープで登山するかのように見ることが出来ます。
初めからから最後まで続くスロープは何と193m。
タイムラプス映像による富士山からの景色は登山の類似体験が可能。
登頂するとそこには本物の富士山の姿が一望。
まるでとても大きな絵画の様に感じました。
展示自体がかなりビジュアルに特化しているため直感で体感出来るところが新鮮でした。
それとやはり建築自体が面白い。
とてもシンボリックなので賛否両論あるのかもしれませんが、逆富士という形に螺旋スロープの展示はとても理に適っていると思いました。
また、県立の施設という視点で見た時の公共性やユニバーサルデザインの在り方、建築の納まりや材料、仕様など、「決まり」の中で出来ることの可能性を見ることが出来きました。
県の業務を経験した者として、一般の見学者として、一設計者としてとても学ぶことの多い建築だったと思います。
施工中に見学させて頂いた木格子。
請け負ったシェルター社の努力の結晶が素晴らしい。
佐野