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手塚建築。

先日行われた、手塚建築研究所の保育園の内覧会。
場所は静岡県富士市ということから、近場で手塚建築が見られるチャンス。
住宅・保育建築に携わる私としては、是が非でもという想いでお邪魔してきました。

お弁当や給食を製造する企業内保育所ということで『器』から発想をした遊び心いっぱいの園舎です。

保育室、遊戯室、厨房、トイレ、職員室、東屋、倉庫、ポーチなど一つひとつが独立していて、傘を重ね合わせたような構成。
部屋の周りはぐるっと軒が出ていて、子ども達が自由に走り回れます。
大きな保育園ではないのですが、見たこともない発想の建築を目の当たりにして感激に近い驚きの連続でした。

丸い形に納められた部屋は、色々な仕掛けや心くすぐる場所が多々あり。
そのどれもが子ども目線で子ども達の為に造られていると感じました。

恐らく一般的な建築の造りでは成立しない部分は数知れず。
図面や模型、現場での検討図やスケッチなど多くの資料が閲覧出来たのですが、どれもが常識を超えた物量と熱量で この園舎が一筋縄で出来ていない事が直ぐに感じ取れました。
こんなにも自由な発想があり何だって出来るのに、私は自分自身で可能性を閉じてしまっているんだなと気付かされました。

過去に手塚さんが手掛けられた「ふじようちえん」。
10年以上前に行われた内覧会へ訪れた当時も相当な衝撃を受けた記憶があります。
見るもの全てが新鮮で驚きワクワクしたと思います。

その後、ほんの少しは私も建築を経験してきましたが当時の衝撃を今回は超えた気がします。

クライアントの社長様からは「手塚さんは本当に子どもの事を考えてくれて、全く押しつけが無い。どんな要望も全て予想を超える提案で応えてくれた。」とお聞かせ頂きました。
とても印象に残りました。
私もそんな人間になりたい、目指したいです。
そしてワクワクする建築をつくりたいです。

佐野

Posted on
Apr 13, 2018 at 9:51 PM
Category
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Author
sano

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