施工図。
たまには、仕事の事も。笑
先日、地鎮祭を迎えた上山手の家も直に工事着手するわけですが、先ず初めに地盤改良(杭工事)を行う予定です。
(敷地は造成で盛土された軟弱地盤の為)
杭の工法や仕様など構造設計者と確認・承認をし、現在生産を行っているところです。
その間に、次なる工程である基礎やアンカーボルト等の施工図をチェックです。
施工図とは設計図を基に現場監督さんが施工する為に起こす図面です。
簡単に言ってしまうと設計図は設計者の考え(=クライアントの希望)を示し、施工図は作り手の考えを示すもの。
視点の異なる2つの図面は同じ建物を示してるはずですが、内容は必ずしも一致しません。
施工性、費用、メンテナンスなどから設計図が施工図で変更されてくることもよくあります。
それが、設計の意図しないものとならぬようバランスを図ることが私達の役目です。
バランスを図るというのは、そういった別の視点からみた意見や案を設計者が解釈し直すという事です。
これは私達の考えになりますが、あらゆる問題点をクリアした上で目指すべきものを実現しなければ、
事務所が掲げている「皆がつくって良かったと思える建築」にはなりえないと思うからです。
クライアント、協力設計者、施工者、職人さん等々、色々な意見を取り入れつつも設計趣旨を見失わないこと!
これにはいつも大体困難が付き纏う訳ですが、現場監理の楽しいところでもあります。
(自分だけ楽しんでいるのかもしれませんが..笑)
これから始まる現場にワクワクです。
そして現場監理と並行して設計物件も順次進めねばー。
佐野