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刊行物。

公共建築の設計には漏れなく積算業務と言うものが含まれております。
自らが設計したものが、どの位の工事費となるか算出するんですね。

しかし、私達設計事務所は工事費を見積ることが出来ませんから、施工費や材料費が掲載されている刊行物を参考にします。
kankobutu
これが刊行物。
左2冊が材料費と手間費、右2冊が材料費です。
色々な工事の単価が地域ごとに示されております。

流通状況や社会情勢で同じ項目でも相場が結構違うんですね。
また、同じ地域でも時期で単価が異なりますので、常に最新版を参照します。

左2冊は季刊誌で右2冊は月刊誌なので単価は結構小まめに変動します。
中身はペラペラの再生紙で大よそ5,600ページですが、なんと一冊4,000円前後!
需要と供給のバランスの結果でしょうか.. 4冊購入するだけで約1万6,000円は、なかなかの出費です。

積算というのは面倒な業務ですが、世の中の価格情勢を知るには結構役立ちます。
物の値段や施工手間費に触れて費用に対する感覚を養うのはコストコントロールには重要なこと。
(刊行物単価と実情単価も一致していない事も多いですが..)

とにかく.. 積算業務 めげずに頑張らねば!
(私はスタッフ久野を応援するだけですけど 笑)

佐野

Posted on
Aug 25, 2016 at 9:30 PM
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Author
sano

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ハメ込み。

上山手の家は、いよいよトップライトのガラスを設置です。

施工予定日の当日はこれでもかと言うくらいの猛暑日。
最も暑い季節の、最も暑い時間帯の、最も暑い場所の作業で、汗が吹き出しました。
指の表側まで玉の汗が.. サウナかな?

日射調整フィルムを挟んだ合わせガラスと単板ガラスによる複層ガラス、合計で3枚になりますのでそれなりの重さがあります。
toplight-4
4人掛かりで慎重に据え付け。

ガラスを据え付ける前に忘れてはいけないもの。
水抜きパイプです。
toplight-6
結露した水は、予想以上に溜まります。
例え蒸発しても、水分を含んだ空気が存在する限りまた結露する可能性がありますので注意が必要です。
そして納まりは2重シールを基本とし、小口穴やジョイント部の捨てシール、固定のシーリングビス、メタルタッチ部のブチルテープなど念には念を。

あまりの暑さで熱中症になる寸前の作業でしたが、小まめな水分補給と休憩を挟みながらなんとか1日でガラスはめ込みを終えることが出来ました。
因みに私は、腕を組んで眺めているだけです。

残すは、内装仕上げの追い込みと外構工事。
まだまだ気は抜けません。

佐野

Posted on
Aug 24, 2016 at 7:00 PM
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Author
sano

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河合さん2。

岐阜県で活動されている河合啓吾建築設計事務所さんの内覧会の2件目です。

塀と塔という住宅。
敷地境にあるL型コンクリート塀と外壁を同じ高さで揃ええありました。
heitoto-1
建物4辺がぐるりと開口部。

中に入ると、なんと内部の間仕切りも全て同じ高さで揃えられていました。
heitoto-2

全てランマの開口部は程よい光を取り入れてくれます。
画像は手を伸ばして少し高い位置から撮ったものですが、体感としては壁の高さが個室として問題ない仕切りにもなりつつ、内部のどの場所であっても全体が横に抜けて繋がっている。
床もいくつかの高低差があり、場所によって目線や居場所を操作されている様に感じました。

しかしシンプルな構成と思えど、建築として成り立たせるには難易度はかなり高いもの。
絶妙な寸法の押さえ、生活機能の担保、苦しさを一切を感じさせない出来は流石です。
河合さんの実力を感じました。

同じ設計者とは思えぬ全く質の違う2つの建築で、とても勉強になりそして刺激もたくさん頂きました。
河合さんありがとうございます。

佐野

Posted on
Aug 23, 2016 at 7:30 PM
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Author
sano