木造園舎。
独立前に設計を担当した掛川市のさかがわ幼稚園へ再訪問。
今月から着工する「音の森こども園」が木造園舎という事と同じく曲線の園舎なので、施工者と見学を行いました。
さかがわ幼稚園の場合は円弧に沿った放射状のプランですが、音の森こども園はL型プランと円弧の複合プランです。
同じ円弧状の建物でも、実は両者は似て非なる物。とはいえ施工の参考になればという事で、構造計画や意匠の納まりまで隅々に見ていきました。
私も訪れるのは数年ぶり、竣工後7,8年経つのでそれなりに使用感は出ていますが、それが幼稚園らしくやっと馴染んだなと思います。所々メンテナンスがされていたり、設計で至らぬ部分を改造していたり、上手に使われているのが伝わってきました。
さかがわ幼稚園に限らず、数年後こうして自分が設計した建物を見ると当時の記憶が甦ります。図面で線を引いた(CADですが..)時に これで良いのか?と苦しんだ部分ほど鮮明です。
過去以上のものが出来るように、良い部分も反省する部分も持ち帰り、今後に活かしていきたいと思います。
佐野