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3次曲面。

音の森こども園の現場進捗状況です。
木造平屋の屋根はL型の片流れの大屋根なのですが、園庭側は曲線で且つむくりが掛った形状をしています。したがって屋根全体が3次元で面が捩れたものとなっていて屋根勾配も場所毎に全て異なります。

垂木一本一本の勾配、長さがほんの僅かにズレていくことで全体の形が出来上がっています。しかし隣り合っている材はほぼ施工誤差と言って良い程(約1.5㎜前後)の違いしか無いため管理が非常に難しい..

そんな屋根面に追従する室内の天井。
天井面も同様に面が捩じれていきますが建材は全て直線でフラットなので頭が痛いです。

3DCADで3次元モデルを作成しリアルタイムで視点を回しながら現場メンバーとエンドレスのミーティング。幾度となく議論を行い、ようやく建て方を迎えられるところまで来ました。

来週からの建て方が不安であり楽しみであります。

佐野

Posted on
Nov 09, 2018 at 9:20 PM
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sano

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新規業務。

現在設計中の市立保育園の大規模改修のプロジェクトに引続き、浜松市の公共建築物長寿命化計画による改修工事が始まります。浜松市可美公園総合センターの屋根・外壁の改修工事です。

バブル時代に建てられたSRC造2階建て約5,000㎡、正に時代を表す建物。アトリウムには近年ではまず採用されないような全面のガラスボールト屋根や変わった形の窓など複雑なサッシの開口部が多々あり、雨漏りなど不具合がかなり多い悩ましい状態です。外壁タイルの浮きや落下なども見受けられます。

同時期に建てられた施設でも同様に大胆な建物が多いと感じていますが、同じく漏水などに悩まされるものばかりのようです。ただ、今のご時世にこの様な建物が建てられるかというと難しいと思いますし、何か当時の活気や勢いを感じることが出来て私は好きです。今後も末長く市民の皆様が利用出来るようにしっかりと監理していきたいと思います。

佐野

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Nov 08, 2018 at 10:09 PM
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sano

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SANAA。

昨日、静岡県建築士事務所協会の創立50周年記念講演「建築と地域性が紡ぎ出すもの 妹島和世 + 西沢立衛/SANAA」へ出席してきました。当日の会場は500人を超えるものでその期待の大きさが表れていたと思います。静岡県内においてSANAAの御二方が揃ってともなると早々あるチャンスではないので、私たちの事務所も全員で出席しました。

建築と地域性が紡ぎだすものというテーマから幾つかのプロジェクトの説明があり、設計するプロセスが街全体と建築を一体的に捉えていることが印象的でした。

私達は、今年の1月に弊社の海外研修旅行にてフランスのルーブル・ランス(2012年SANAA)へ訪れたばかり。ルーブル・ランスについてのお話を御二方から直接聞き、また自らの体験を照らし合せることが出来たのでとても有意義なものになったと思います。


パリからTGV(新幹線)に乗り1時間程北へ行った街、ランス。ベルギーにほど近い位置にあるかつて炭鉱で栄えた街です。そんな地方に出来たルーブル美術館の別館であるルーブル・ランスは、とても透明感のある建築でした。

エントランス付近、正面ファサード。

アルミパネルの外壁は鈍く景色を映し出し、風景と一体になっています。曇り空というコンディションはむしろかなり良かったと思います。

アルミのハコとガラスのハコ。

エントランスホール。

こちらもエントランスホール。

ここがメインの展示空間。手前から奥に向かって美術品が時代毎の時系列に並べられている面白い展示です。

最初は彫刻がメインですが、段々と絵画に変わっていったり..

横の壁には西暦が表示され、自分が今いつの時代に立っているのかがわかります。大昔に創られた作品が現代に受け継がれ、今日という日の自然光を使うこと、そしてそれを鑑賞する私達。そんな説明を聞いたことで私達にも繋がっているんだという気持ちになりました。

こちら地下へ降りるエレベーター。

ミュージアムカフェ。せっかくなので昼食で利用しました。

ミュージアムの全体構成。雁行(ジグザグ)のハコが繋がったようなかたちです。

 
 
SANAAは静岡市歴史文化施設の設計中で、現在は基本設計を終えてこれから実施設計に入るそうです。静岡市ならではの歴史的・文化的な価値と魅力を発信し、賑わいと豊かさを創出する場所となることを期待しています。

佐野

Posted on
Nov 03, 2018 at 9:59 PM
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sano