左官資料館 版築。
左官資料館の現場進捗状況です。
何度も試作を繰り返して検討してきた版築仕上げの本番。
型枠をセットして大体10cm程度の層となるように突き固め。
型枠を段々と上げていき版築の層を積み上げているところです。
地元(現場)で採取した土で色分けした版築。自然がもつ色合いは、とても美しく優しい感じがします。
一方内部では床にビールストーンという従来の人造石研ぎ出しのような、研磨して作る仕上げを行います。混ぜる骨材は様々で奥が深く面白い左官仕上げです。これはそのサンプルです。
研磨前の床の下塗りの施工中。
専門の研磨機を使って少しずつ磨いているところ。
磨き出された部分はこの様な形で骨材の断面がつぶつぶで現れてとても綺麗です。
床が仕上がると次は作り付け家具の設置。現場監督、大工さん、家具屋さんと綿密な打ち合わせの成果で見事にピッタリと納まりました。
この沢山の棚へ様々な左官仕上げの塗板サンプルが用意されることになります。ショールームのオープンするとそれらの実物を見て触って確認することが出来るようになります。
こちらも左官材料や資料を展示する家具。天板はモールテックスで仕上げていきます。
実際にモノづくりも行う研修室に用意される流し台もモールテックス仕上げを施します。
足場が撤去されてついに外観が現れました。どっしりと構えた版築の基壇にのる切妻の木造。
苦難もありましたが完成までもう少し、皆でわいわいと打合せをしてとても楽しくそして勉強になる現場です。
佐野