左官資料館 上棟。
左官資料館の現場進捗状況です。
基礎工事と1階の躯体工事が終わり、いよいよ建て方が行われました。
建物の規模感としては一般的な住宅の2倍程度ですが木造の接合部が異なります。部位ごとに全て製作金物の設計をしているため木材のプレカットをしていても現場の建て込みに時間を要します。そのため1週間程度かけての上棟となりました。
はじめに2つに分かれた躯体に掛け渡す梁の設置です。
こちらは木部材の接合金物です。梁と柱と筋交を繋ぐためのものになります。種類がいくつかあるので間違えないように番付されています。
俯瞰してみると様子がよく分かります。
木造の切妻が下駄の様な形をした構成になっていて、その端(妻側)の宙に浮いた部分。
床面が出来たら柱梁の建て込み。
そして最後に屋根を掛けて野地板を張りルーフィング(防水)までして雨養生を行い建て方終了となります。
上に行くほど飛び出している妻面ファサード。私史上初めての感覚です。
空中に浮いている部分を支えるトラス構造(複数の三角形による骨組み)です。
最後に上棟式を行いまして、無事に大きな節目を終えることが出来ました。今後は細かな接合部の施工と検査、そして多数の左官仕上げを行うための下地工事が進んでいきます。数ヶ月後に現れる最終仕上がりのディテールがしっかりと納まるように大工・左官・設備・監督・監理の連携をしていきます。
佐野