楊子の家 内外装。
川沿いの敷地に計画している楊子の家の工事進捗状況です。
上棟後の中間検査は無事合格し、下地の施工が進められつつ各部分の仕上げについて専門職の方々との打合せが日々繰り広げられております。ここでは、外装の外壁廻りの板金について喧々諤々しているところ。波板ガルバの出隅や入隅の曲げ、上下端部の逃げの寸法などを確認。お世話になっているK板金のJさん、いつもながらめちゃくちゃ頼もしい。
土台への笠木の加工形状やジョイントについての確認。雨水をしっかり切るために慎重に決めていきます。
電気業者さんとの打合せ。配線ルート、スイッチボックスや照明の取付け位置など、将来のメンテナンスも踏まえた施工側の意見をいただきながら確認します。
コンセントプレートとエアコン本体の物体同士の位置関係を担当の啓生くんが決めてあるので、現場で最終チェックし共有を図りました。
大工のMさんは腕が立つ上に仕事がとても早い!この日は断熱材を充填していますが、現場で保留事項となっていて普通なら施工できない部分があっても色々と工夫した「逃げ」によってどんどん進めてくれます。工期を守りながらこちらの悩む時間をつくってくれて非常にありがたいです。この逃げは決して設計で目指しているディテールを妥協しているわけではない点が素晴らしい。設計意図を理解してもらえてるからこそできる業だと思います。
こちらはスチール製の階段手摺の打合せ。丸鋼でつくるシンプルな手摺を設計しているのですが、シンプルに見せるための裏側の苦労はいつも絶えないです。専門業の方々は初めは大体出来ないと言うのですが、結局プライドを掛けて素晴らしい施工でこたえてくれて感謝がつきません。
私たちの目指すものを実現するために悩んでいる様。難しいなぁと言いながら喜んでいる(感じがする)ところが、設計者としてありがたいです。
基本的に設計や現場について全てを私自身で把握して進めておりますが、担当所員が主体性をもって進めてもらうようにしているので所員は皆緊張感をもって業務にあたってくれています。現場監督さんや専門業の方、職人さんも所員を鍛えてくれるように暖かく接していただけるので、とても勉強になるし現場監理は楽しいなと思います。
今後は外装工事が進んでいきますので、引き続きこまめに現場確認をしていきたいと思います。
佐野