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杭。

住宅以外のお仕事、某工場の杭工事施工の立ち合いです。

現場は線路付近での施工という事で、電車の通らない深夜の作業を行っております。
kui
杭工事というと一昔前の、カーンカーンと叩いて地盤へ打ち込むイメージがある方もいらっしゃるかもしれません。
現在では騒音、振動の問題から、プレ(予め)ボーリング(掘る)工法が主流になっています。

オーガーというドリルを持った重機で穴を掘ります。
掘った穴が崩壊しない様にセメントミルク(セメントと水を混ぜたもの)を注入しながら行います。
所定の支持地盤に達すると硬くなるためドリルを回すのに力(電力)が必要となるのですが、
その電力=電流値のグラフを確認することで支持地盤に到達したとみなす訳ですね。
当然ながら、事前にボーリング調査を行い地質データに基づいて確認します。

穴を掘り終わったら、杭を落とし込みます。(杭はコンクリート製)
上の画像は、その杭をクローラクレーンで一本吊りしているところです。
ぶらんぶらんです。笑
揺れない様にそぉっと運び穴へ挿入。

プレボーリングの中にも色々な工法があり、細かな部分でやり方が異なりますが基本は同じです。
工事を行う前には施工計画書たるもので施工方法、材料、品質管理、安全対策などを入念に確認しておきます。

夜は明けて..
日中に杭打設後の掘削状況確認です。前日の大雨で若干乱れております。
kui-2
この丸い部分が杭の頭です。
四角く枠組みされている形で今後、基礎ベースを造って行きますが、その前に杭の位置が設計通りの許容範囲内か確認です!


さて、今週末より上山手の家も杭工事を行いますが、こちらは鋼管杭(鉄製)で先端がネジの様になっています。
プレボーリングすることなく、回転させることでネジ込むことが出来ます。
支持層到達の確認はやはりプレボーリングと同様です。
一点違うのは掘らない為、余分な土(汚泥)が出ません。
汚泥は産業廃棄物ですから、鋼管杭は環境に良い工法なんですねー。

杭は建物を支える重要な部分、慎重な確認が必要です。
(なんと真面目な記事..笑)

佐野

Posted on
May 18, 2016 at 5:30 PM
Category
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Author
sano

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