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配筋検査。

上山手の家の基礎配筋検査を行いました。
構造設計者と一緒に隅々まで鉄筋や型枠の状態を確認です。

鉄筋の径、間隔、長さ、加工形状などは当然ながら、特に注意しているのは「かぶり厚さ」。
kisohaikin-1

かぶり厚さとは、コンクリートの表面から鉄筋の表面までの距離のことです。
この距離がとても大事。

経年変化によって、アルカリ性のコンクリートが表面から徐々に中性化されます。
中性化された部分に鉄筋があると錆びます。
鉄は錆びると膨張し、内側からコンクリートを破壊していきます。
そうならない為に適正なかぶり厚さが取れているかを見て回る訳です。

kisohaikin-2
L型に曲げられた鉄筋と型枠の間が2cm程度しか隙間がない。
これは直して頂かねば。

その場で職人さんに直して頂きました。 職人さんありがとうございます!
kisohaikin-3

コンクリートが土に接する部分では、かぶり厚さは最小4cm。
4cm以上のスペーサー(スペースを確保するもの)をかいます。

また、耐圧版(ベタ基礎)の配筋はコンクリートブロックをかって浮かせるのですが、作業で人が乗る為 下がってしまうこともしばしば。

kisohaikin-4

ブロックが土に食い込んでしまうのです。
ブロックを2段にするなど、かぶりの確保です。

この様な事が起きない為には基礎面全体に捨コンクリートを打設することが望ましいのです。
精度良く配筋出来て乱れも少なく済みますから。
後は建設費との問題ですね。
コストダウンで捨コンクリートを止めた場合、こういった部分で監理を重点的に行うべきだと考えます。
何故かかぶり厚さについては蔑ろにされることが多い気がしますので..

全て、その場で是正確認をし無事合格。
次の工程に前進です!

佐野

Posted on
Jun 03, 2016 at 5:00 PM
Category
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Author
sano

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