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見学会。

本日は、静岡県建築事務所協会が主催する木造建築物の見学会へ行って来ました。
見学会場は、浜松市天竜区役所・天竜消防署。
竹下一級建築士事務所 所属時に担当したということで私にも声を掛けて頂き、元上司と参加です。
今回は設計者として説明させて頂く側でした。

天竜区役所・天竜消防署は、大規模木造建築物という事で浜松市内でも数少ない実例になります。
竣工後5年程建ちますが恐らく市内(市立)では、最も最新の木造建築だと思います。
木造とは言うものの、実際は木造と鉄筋コンクリートと鉄骨の混構造で基礎は免震構造です。
tenryu1
この木造の特徴は集成材を使わず一般流通製材だけで成立させることを目指していまして、
2階梁は12.6mのスパンを架け渡していますが、一般流通材をトラス梁にすることでこれを実現しているのです。

tenryu4
屋根面の太陽熱を利用し、暖かい空気を建物内へ循環させるシステム。
蓋を開けて手を入れると暖かい空気が下へ流れているのが分かります。

tenryu6
ぞろぞろと異様な団体..

竣工後5年という状態を見ることは、良い経験になりました。
傷んでいる部分や想定とは違う使われ方など、反省して次に活かしたいですね。

佐野

Posted on
Feb 03, 2016 at 8:30 PM
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Author
sano

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掲載されました。

私が設計・監理の担当を行いました「掛川市立さかがわ幼稚園」と「静岡県立浜松湖北高等学校多目的体育館」が、
この度 新建築2016年3月別冊 都市に森をつくるⅡ に掲載されました。
当初は去年の11月発売の予定のところ、3ヶ月延期で本日2月2日より発売開始です。
私の手元には二日前に郵送で贈呈されましたが、発売日前に届くのは特別な感じがして嬉しいですね。

shinkenchiku

こちらの冊子は木造建築物を取り上げた特集となっていまして、著名な建築家の作品や対談など内容が盛り沢山となっております。
全部で19作品の掲載がされているのですが、なんと私の設計を2作品も掲載して頂きまして嬉しい限りです。
それも先頭から3作品目で坂茂さんと妹島和世さんの間という私にはもったいなき状況です。
ほぼ公開処刑!一生の宝にします!
建築主様、施工者様、関わって頂いた多くの方に感謝です。

さてさて、近年は木造建築がより注目されていますが、やはり木は良いです。
今回掲載されたのは、幼稚園と体育館になります。
内容は直接掲載出来ないので、以前撮影したものをご紹介します。


掛川市立さかがわ幼稚園
sakagawa
この園舎は緩やかな円弧を描き園庭を優しく包み込む造形とし、園庭に視線が集まるようにしています。
園庭と一体的にする為に、全長40m以上の引き戸によって園舎を全開にすることができます。
カラマツ集成材を使った木造軸組構法で、扇形の曲面屋根と台形平面の直線が取り合う部分に設計も現場も苦労しました。


静岡県立浜松湖北高等学校多目的体育館
kohoku
競技に必要な空間を石橋のアーチ構造を手掛かりに設計しました。
アーチ構造とすることにより木材の圧縮に強い特性を活かし通常の断面サイズの半分以下とすることが出来ました。
この巨大アーチは国内で1箇所しか製作出来る所がありません。
この現場も色々と苦労しました。

手前味噌ではありますが、執筆も行わせて頂きました。
より詳しい内容は是非誌面にてご覧下さい。
全国の専門誌を取り扱う書店で販売されております。

佐野


(注)上記内容は代表 佐野個人が前事務所で担当した作品を含んで紹介させて頂いております。

Posted on
Feb 02, 2016 at 7:00 PM
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Author
sano

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太陽の塔。

週末は再び打合せで大阪へ。

私 大阪万博公園に行ったことがなく いつか間近で太陽の塔を見てみたいと思っておりました。
そしてついにお目にかかることが出来ました。

ど~ん。
banpaku1
言わずと知れた岡本太郎さんの代表作の一つであります。
塔の高さ70m、基底部の直径20m、腕の長さ25mとシンボルとしてはこの上ない程巨大です。
力強いです。こうしてまじまじと見ると結構怖い顔をしているんですね。
内部は空洞となって「生命の樹」という生命の進化を表現したオブジェがあるらしいのですが、当然ながら入れませんでした。

裏に回ると背中にも顔が!
banpaku2
未来を表す上部の黄金の顔、現在を表す正面胴体部の太陽の顔、過去を表す背面に描かれた黒い太陽の3つの顔を持っているとのこと。
これは黒い太陽か。怒っているのでしょうか。

あまり見ないアングル、太陽の塔の脇の下。
banpaku4
この見上げが最も迫力を感じました。
ところで一体どんな構造なのだろうかと調べてみると、円形状シェル構造の鉄骨、鉄筋コンクリート造、一部(腕、頂部)鉄筋ショットコンクリートのシェル構造というものでした。
脇の付け根にジョイントの様な線があるのでここで構造が分かれているんでしょうね。
表面の造形からは想像もつかない複雑な構造です。
20年位前に改修されているようですが、これが今から46年前に造られたというのは凄いことです。
なにか当時の高度経済成長時代の強さを感じました。

その後園内を散策。
今年は暖冬のせいか梅の花がもう咲いていました。
banpaku3
梅の花を撮影する方が結構いたので私もつられてiPhoneでカシャっと。
せっかくなので太陽の塔とツーショットです。

佐野

Posted on
Feb 01, 2016 at 6:30 PM
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Author
sano