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素材。

今日のランチはカツ丼かなー?

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う~ん、やっぱりラーメンかな?

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いやいや実は、これスイーツなんです!笑
とてもリアルにつくられているので、よく見ても本当に分からない。

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ある建設会社の営業部長さんが、こんな面白いスイーツを持って遊びにきてくれました。
浜松のサン・ラファエルさんが販売している おかしなお菓子シリーズというものだそうです。
他にも、うな重、海鮮丼、浜松餃子などがありますが、ウェブサイトで見たらどれもかなりリアル~。
視覚と味覚が一致しないものを食した時の感覚は、きっと何とも言い難いものでしょう。笑

さて、建築の材料でも○○調と呼ばれるイミテーション建材が数多く存在します。
木目調やコンクリート調など様々ですが、とてもリアルに出来ていて近くで見ても中には本物と見分けが付かないほどの物も..
ところが私はそれらの○○調と呼ばれる材料はあまり採用しないのです。
なぜなら、やはり偽物だからです。

素材を活かすという事は、なるべく素材本来の質感のまま使うことだと考えています。
木は木らしく、樹脂は樹脂らしく、鉄は鉄らしく、コンクリートはコンクリートらしく、偽りなくあるべきではないでしょうか。
プラスチックや樹脂で木目調にするのではなく、本物の木を使う。
それが例え安価な合板であっても本物を使うことに意義があり、本物と偽物には越えられないものがあると思うんです。

いくら似せても木の温もりが感じない事を五感は無意識に気付いてしまいます。
(イミテーション建材が悪いというわけではないですよー!使い方次第です)
ゆえに材料の選定をするときは常に自分の素材感を大事にしています。

だ け ど . . .
この おかしなお菓子シリーズはそういったギャップを楽しむものですから カツ丼を食べるぞーと意識を最大限高めておき、
いざ、実食っ!!笑

佐野

Posted on
Mar 09, 2016 at 9:00 PM
Category
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Author
sano

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SATIS。

本日、総合建材メーカーLIXILの営業担当S氏が意気揚々とお見えになりました。
S氏は見た目通りの真面目な性格の方で、私が渾身のボケをかましても あっハイ とボケ殺しするほどの逸材。
そんな営業の鏡とも言えよう真面目なS氏から、是非新商品のご紹介を!というお電話を頂き、足を運んで頂きました。

これは持って来て頂いたカタログのアップです。
とある機械部分の絵ですが、これで何か分かったらお見事です。
SATIS-1
解答。
これは、LIXILのトイレ SATIS(サティス)の機械部分であります。
ロックマンの背景ではありません。笑

歴代のモデルで、左が初期のものです。
タンクレスのトイレが世に出てからもう15年以上経つんですね。
早いものです。
SATIS-2

以前「トイレは、TOTOネオレスト派です」とついつい漏らしてしまった事からS氏の心に火が付いた模様。
4月よりモデルチェンジするのでいち早くPRします!
という事でNEWサティスをご説明頂きました。

デザイン、セラミック素材、節水洗浄力、除菌脱臭と機能が盛り沢山。
しかし、これまでにもあったような気もして私には響かないのです。

そしてついに最後の機能の説明へ..
SATIS-4
泡が流れているの画像。
さては泡の力で洗浄するパターンか..青いのぅ.. と思ったら予想の斜め上でした!

きめ細かい泡のクッションで男性の小便飛沫を抑えるというまさかの新機能!
小便は意外と飛び散ってしまうので、実は便器廻りは結構汚れます。
飛び散りが抑えられるとは、素晴らしい。欲しい。

カタログには、「実験を繰り返した」「こだわりの泡」「試行錯誤」という言葉がならび、
もはやプロフェッショナル 仕事の流儀!
(しかし、どんな実験だろう?笑)

こんな機能までついていたら、サティスも結構良いなと思いました。
それで、この泡はいつどうやって出てくるのか?と、S氏へお聞きしたところ。
「確認してないので、分かりませんっ!」

やはり、ネオレストか。笑

佐野

Posted on
Mar 08, 2016 at 8:00 PM
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Author
sano

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製作実績の掲載。

先週末に WORKSへ「SN Design Architects office-sign」の製作実績を掲載しました。
詳細の画像を是非、製作実績ページでご覧下さい。
SN Design Architects office-sign-12


さて、サイン看板ネタでどこまでも引っ張ります。笑
ブログでは、制作秘話を綴りたいと思います。

弊社サイン看板は、溶融亜鉛メッキという防錆処理を施しています。
鉄板をドロドロに溶かした亜鉛槽に浸けて、表面に亜鉛の合金層を形成するのですが、このままだと銀色のギラギラ状態です。

このギラギラ状態にひと手間加える処理、「リン酸塩処理」を行っています。
リン酸塩処理によって黒色化させ、メッキの結晶模様が浮かび上がるという面白い仕上げです。
二つとない結晶模様が作られるので素材感を楽しめます。

と  こ  ろ  が..
結晶模様は、ほぼ運任せ。 と言っても過言ではないのです。
最終的にサイン看板は非常に上手く出来ましたが、これは処理メーカーさんと半年以上に及ぶ試行錯誤の結果であります。
これに至るまで、3枚の鉄くずをつくることになったのです。泣
その内の2枚をさらけ出します。

一枚目。
SNDA-sign-1
結晶模様がやたらと細かい上に、上手く出ていない所も。(メッキ焼けが生じた)
黒色化も微妙で、濃さ的にもイマイチでした。
どうしても、妥協できず..再チャレンジ。

二枚目。
鉄板加工中に傷が付き、やむなく破棄。

三枚目。
SNDA-sign-2
黒色化はイイ感じですが、結晶模様(スパングル)が殆ど見えません。

二枚の比較。
SNDA-sign-3
(右側)よく見ると模様自体は存在しているのですが..微妙..
非常に悩みましたが、やっぱり妥協できず..再々々チャレンジ。

三枚の比較。
SNDA-sign-4
トライ&エラーの繰り返しでした。
メッキ工程の再確認、温度の状態管理、リン酸塩処理前表面処理の見直しなど。
千葉にあるメーカーさんは遠方から何度もお越し頂きました。
鉄板一枚如きに真剣に向き合って頂き、最終的にはパーフェクトなものを。
感謝です。

今後は、メーカーさんと培ったこのノウハウを持って 確かな品質の元、
お施主様へご提供出来ればと思います!

これにて一件落着。笑

佐野

Posted on
Mar 07, 2016 at 7:00 PM
Category
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Author
sano