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リン酸。

弊社のサイン看板の溶融亜鉛メッキリン酸塩処理を手掛けて頂いたメーカーさんから最新の施工事例をお知らせ頂きました。
東京都立多摩図書館で多数採用されたそうです。
Parker-2
リン酸塩処理とは表面にリン酸塩皮膜を作り出し、基本的には酸化を抑えるというもの。
メッキが冷めていく過程で出来上がる結晶模様のスパングル、それをリン酸塩処理すると表面は黒色化しスパングルが浮かび上がります。
二つとない形のスパングルは工業製品でありながら自然的でもあるので非常にユニークです。

しかしスパングル模様は、運任せなので思うようにはいかないことが多々。
その上この処理が中々高価な為、弊社のサイン看板のような一発ものには中々向かないのです。
東京都立多摩図書館では多用されていますので、コストの低減やスパングルのロスも比較的許容出来たのではないだろうかと思いました。
Parker-1

但しメッキのパネルを多用するというのは、それはそれで大変だったのではないかと思います。

Parker-4
メッキ後の加工は原則的に出来ない為、全ての加工を終えた状態に整えなければならない上に、傷が付いても補修が難しいのです。
何気に美しく納められている裏側は、当事者にしか分からぬ苦労が沢山あるのだろうと思います。

佐野

Posted on
Feb 20, 2017 at 10:30 PM
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Author
sano

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直虎。

現在放送中の大河ドラマ「おんな城主 直虎」ゆかりの地・浜松で育った、その名は「伊井直虎 浜松茶」。
現在 事務所でお昼に飲んでいるお茶です。
naotoracya
地元のお茶屋さんより入手いたしました。
直虎茶は、旨味の中に力強さも有り、調和のとれた女城主に相応しい風味。
しっかりしたお茶の味で美味しい。

それと直虎茶の次に控えている出世大名 家康くんに因んだ「出世茶」。
上品な味とソフトな香り、渋みの少ないあっさりとした味が特徴だそうです。
お茶は静岡県民の力の源ですから、飲むなら美味しいお茶に限ります。
浜松市内には至る所にのぼり旗やらグッズやら、事務所も直虎ブームに便乗してみました。

佐野

Posted on
Feb 17, 2017 at 8:18 PM
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Author
sano

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屋根葺き。

高岡の家は、先日屋根工事を行いました。
長さ約10mのガルバリウム鋼板をハゼ締めしているところです。
takaoka-yane
ハゼ締めとは、二枚の板金を重ねて折り込む事です。
同じ縦葺き屋根でも勘合式という成形された形にハメ込むタイプもあります。
勘合式の方が施工性は良いですし、出来上がりも恐らく綺麗だと思います。

しかし私は、あまり採用しないんですね。
綺麗すぎて、いかにも工業製品という気がしてしまいます。
(悪い意味ではありません、組み合わせる他仕上げのバランスによると思います)
だからと言って醜いものが良いという訳ではなく、ハゼ締めの様に人の手で造られた感が好きなんです。
全てが機械で綺麗造ったものではなく、部分的でも「人の手で造られた」と感じられる建築にしたいと考えています。

その為か、何処の現場でも職人さんにはご迷惑をお掛けしてしまいます。
だからこそ敬意払う事、熱意を伝えることが大事だと思いますし、部分部分が建築となった時に関わった皆さんが納得して頂けるように設計者は努めなければいけないと思います。

偉そうなことを言って、技術も知識もまだまだ未熟者です。
謙虚な姿勢を忘れないように心掛けなければいけませんね。

佐野

Posted on
Feb 15, 2017 at 8:27 PM
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Author
sano