雁行と切妻
歴史的な城下町に位置する、夫婦と2人の子供と祖母の5人家族が暮す住まいです。
緑豊かで美しい景観や歴史的建築物が保存・整備された街並みと東西に長く奥に溜まりのある庭を持つ敷地が、どの様な存在として街にあるべきかを考えました。
敷地内の対角方向へ雁行型に配置し奥行きを持たせた複数の庭とそれに寄り添わせるかたちとした建築。一間 × 二間グリッドの軸組構造で支えられた長さ30mを超える切妻屋根によって内外を大らかに覆っています。
開放的な半屋外という公と私の中間領域で街との調和を図り、一つの屋根によって家族、人、街との繋がりを感じられる住まいが実現できました。