屋根と壁
高岡の家
実家の敷地内へ子世帯の住まいを新たに建築する計画です。
川と田んぼに囲われた自然豊かな環境に、ただ一つ存在する母家との関係性に着目しました。北側に建つ母家との間を最大限に確保し、そこへ親世帯と子世帯が日常的に交流できる共有の庭を設けたいと考えました。子世帯の住居は南側に向くのではなく、この北側の共有の庭へ向く事を目指した建築です。
建物を構成する『屋根』と『壁』は南から北(外部-内部-外部)へ連続する構成とし、方向性を創っています。シンプルな切妻の大屋根とそれを支える4枚の壁により、視線や動線(生活)、採光や通風(環境)などあらゆるものを1つの軸に沿わせる事で、共有の庭へより自然で強い繋がりを持つことが出来ると考えました。
Detail
名称 | 高岡の家 |
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用途 | 住宅系建築 |
所在地 | 静岡県藤枝市内 |
工期 | 2017年5月 |
建築面積 | 91.59㎡ |
延床面積 | 124.40㎡ |
階数 | 2階建て |
構造 | 木造軸組構法 |
撮影者 | 中川 敦玲 |