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竣工式。

去年の12月に完成し、今月お引渡しをさせて頂いた「みそら保育園」の竣工式にご招待頂きました。
ここ数日の荒れた天候とは打って変わって穏やかな快晴となり「みそら」という園名にふさわしい日でした。
これも私の日頃の行いが良いから・・ではなく、法人様や工事関係者の皆様の行いが良いからですね。

さて私..恥ずかしながら竣工式というものにあまり列席したことがありません。(竣工式は必ずあるとは限らない為?)
完全に気を抜いて伺ったところ、遊戯室は神主様を始め完璧に設営された状態で少し焦りました。

syunkoushiki1

竣工式とは、建築物が無事竣工した事を関係者に披露し、協力いただいた方々に感謝の意を表す式典です。
神主様を御呼びしておりますので、玉串奉奠などの神事をしっかりと行って頂きました。
そして式典の最後に神酒拝戴(神酒を出席者全員で乾杯)をするために小皿を受け取るのですが、中に何か文字が・・

syunkoushiki4

防・・・・!?
周囲の人たちは「開発」「我慢」「円満」などそれぞれ違う文字が書かれていました。
神主様いわく、これはおみくじみたいなもので、そこに書かれている言葉を見た時に自分が初めに思った事、それが神様からのお言葉だとご説明頂きました。
後で考え直したのはダメだそうです。

防という字を見た時、意味不明過ぎて建築基準法の防火区画の防かぁーと考えた私は一体・・
そんな中、新園長となるお施主様は「幸運」を引かれまして、素晴らしいの一言。さすが持っています。
笑ったのは第一保育園の園長先生は「押すな」という文字で笑いがおきました。

syunkoushiki2

更に笑ったのは、神酒を注いで頂き乾杯の挨拶をと言うときに、注いだ直後に飲んでしまった方が居てそこでも大笑い。
お代わりを頂いていました。(笑)

最後に、新園長からのスピーチ。
感極まって涙で前が向けず、言葉が出せませんでした。
思えば私が新園長に出会ったのは今から3年前。

なかなか市の認可が取れず、たくさんの苦労をしてきました。
漸くの認可取得後も設計や現場では、苦難がこれでもかと待ち受けておりました。
しかし、その涙から苦難を乗り越え念願の園舎が出来たことに本当に満足して頂いてことが伝わってきました。
私も同じ気持ちです。

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スピーチの終わりには、新園長から感謝の思いを込めたフォトムービーを披露して頂きました。
最後に私へのメッセージがあり、感動で胸がいっぱいでした。

建築を造るって本当に良い仕事だなぁ。

佐野

Posted on
Jan 21, 2016 at 6:30 PM
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Author
sano

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考える。

今日は父の会社で打合せ。(と言っても父とではありませんが)
父の会社は総合建設業ですが現在は多岐にわたる業務を行っております。
その中の一つ フランチャイズの戸建て賃貸住宅プロジェクトについて相談依頼を頂きました。
戸建て賃貸住宅プロジェクトとは、端的に言うとローコストモダン住宅を土地持ちのクライアントにご紹介し建てて頂くものです。
土地を有効活用し、利益を得て頂くことが出来ます。
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かなりのローコストという事で、プランは3パターン、材料や色など様々な仕様が決められておりますが、それでもいくつかの内容はその都度打合せで決めていく方法を取っているとのこと。
依頼内容は契約や間取り、色決めなど各フェーズでの更なる効率化を図りたいという事、これはローコストの極みで営業担当が契約から引渡しまでの打合せ回数目標が立てられてあり それの実現化。
それと、いくつかのテーマを持った建物を予めプロダクトデザインしておく事で他との差別化をし魅力的にしていきたいというものでした。

presentation

これまでの案件資料を拝見。
コスト、デザイン、施工性、メンテナンス・・ 先ずは一つひとつ整理するところからです。
決まり(=規格)の中で型を崩すのは、これまで経験した公共物件とにているかも。
時間はあまりないけれど、少し考えてみようっと。

佐野

Posted on
Jan 20, 2016 at 10:30 PM
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sano

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弁天島の半ハナレ家。

去年の12月に「弁天島の半ハナレ家」という小規模な増築の工事が竣工しました。
生活する上で補助を必要とするお子様の為に家族に暖かく見守られる場所を増築する計画となっています。

キッチン・ダイニングから南へ続く、ある程度独立した場所ともいえる半分離れた様な家です。
それを「半ハナレ家」と名付けました。

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半ハナレ家は母屋から少しくびれた広めの中廊でゆるく繋がり、リビングやダイニングや子ども室と向き合う角度で配置しています。
↓中廊から見る。
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リビングはもともと北側を向くつくりだったのですが、TVカウンターの位置を南に変え半ハナレ家と向き合う様に変更。
リビングや子ども室からはデッキテラス越しに様子を伺うことが出来ます。
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↑リビングから半ハナレ家を見る。
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↑子ども室から半ハナレ家を見る。
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↑キッチンから中廊を通して半ハナレ家を見る。

既存の建物屋根の軒高がかなり低く、増築でそのまま屋根を延長すると内部空間として成立しない高さになってしまうことから、くびれた廊下で接続したのですが、くびれたことで同一建物あっても別棟の様に表現出来ないか?..と考えました。
これがハナレに至った発想です。
仕上げ材は既存と全く同じ素材と色にしていますが、屋根は寄棟に対しシンプルな片流れとし、外壁はフラット仕上げに対し下見板張り左官仕上げで陰影をつけ違いを出しています。benten-7

設計に2ヶ月、工事で2ヶ月とタイトなスケジュールでしたが、お施主様に好評を得ることが出来ましてホッとしています。

Posted on
Jan 19, 2016 at 6:30 PM
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Author
sano